売上返品・売上値引とは?簿記3級試験で確実に正解するポイント
売上返品・売上値引とは何か
田中さん(経理2年目・中小企業勤務)が月末の売掛金照合をしていると、得意先から「先日の商品に不良があった、返品したい」と連絡が入った。「返品か……売上を消す仕訳だな」と呟きながら伝票を起こす。こういう場面で迷わず書けるかどうかが、実務と試験の両方で差が出るところだ。
売上返品(うりあげへんぴん)とは、得意先が購入した商品を不良品等の理由で返品してきた場合の処理だ。売上値引(うりあげねびき)とは、品質不良等を理由に得意先に値引きを行う処理だ。「売上返品 仕訳」「売上値引 簿記3級」と検索されるほど、簿記3級 試験の第1問で仕入返品とセットで出題される重要論点だ。
どちらも「売上を取り消す(減らす)」という効果があるため、売上(収益)を借方に計上して減少させ、代金返却分を貸方に計上する。商品が物理的に戻るか金額調整のみかは実態の違いだが、簿記の仕訳処理は同じ形式になる。
売上返品・売上値引の仕訳パターン
掛売上の一部を返品された:
`` 例:掛け売りした商品のうち15,000円分が返品されてきた 借方:売上 15,000円 / 貸方:売掛金 15,000円 ``
売上値引きを行った:
`` 例:品質不良により得意先に5,000円の値引きを行った(掛代金を減額) 借方:売上 5,000円 / 貸方:売掛金 5,000円 ``
現金販売の商品が返品された(現金返還):
`` 例:現金で販売した商品10,000円分が返品され、現金で返金した 借方:売上 10,000円 / 貸方:現金 10,000円 ``
T字勘定(売上勘定への影響):
`` 売上(収益) ───────────────────────── 売掛金(返品・値引)20,000│売掛金(掛売)400,000 現金(返品) 10,000│現金(現金売)100,000 │ 純売上高 = 500,000 − 30,000 = 470,000 ``
売上返品・売上値引後の売上勘定の残高が「純売上高」となり、損益計算書に計上される。
試験のキモ
簿記3級 過去問では、売上返品・売上値引が第1問に出題される。
- 「商品が返品されてきた」→(借)売上 /(貸)売掛金:掛の場合
- 「値引きを行った」→(借)売上 /(貸)売掛金:返品と値引は同じ仕訳形式
- 現金販売の返品→(借)売上 /(貸)現金:現金を返金する
- 手形受取後の返品→(借)売上 /(貸)受取手形:手形を返還する
引っかけとして「返品されたのに(借)売掛金と書いてしまう」ミスがある。返品で売上が消えるとき、売掛金(資産)も一緒に消滅する(貸方)という方向性を常に確認しよう。
混同しやすい用語
| 取引 | 売上側(自社)の処理 | 仕入側(得意先)の処理 |
|---|---|---|
| 返品(商品が戻る) | (借)売上、(貸)売掛金等 | (借)買掛金等、(貸)仕入 |
| 値引き(金額調整) | (借)売上、(貸)売掛金等 | (借)買掛金等、(貸)仕入 |
- 売上返品 vs 仕入返品:同じ取引を売上側から見るか仕入側から見るかの違い(借貸が逆転)
- 売上返品 vs 貸倒れ:返品は商品が戻り売上が消える、貸倒れは商品は戻らず売掛金が消える
試験対策・関連リンク
簿記3級 過去問・勉強方法・独学・仕訳の観点から、売上返品・値引は「売上を借方でキャンセルするパターン」として第1問の定番論点なので、問題文に「返品」「値引」が出たら即座に(借)売上と書けるよう繰り返し練習しておこう。簿記3級 仕訳 覚え方として「売上返品・値引=売上のキャンセル=(借)売上」と覚える。借方に売上が来るパターンは「返品・値引のとき限定」なので、売上が借方に来たら返品・値引と判断できる。簿記3級 独学では「売上(掛)」「売上返品(掛)」「売上値引(掛)」を一セットとして反復練習すると第1問の仕訳問題に即対応できる。簿記3級 過去問では「同店から△△円の返品があった」という問題文が典型なので、(借)売上 /(貸)売掛金をスムーズに書けるようにしておこう。
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