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公的年金とは?老齢年金の仕組みをわかりやすく解説
公的年金の2階建て構造
日本の公的年金は「2階建て構造」です。
| 階層 | 年金の種類 | 加入者 |
|---|---|---|
| 2階部分 | 厚生年金(老齢厚生年金) | 会社員・公務員等 |
| 1階部分 | 国民年金(老齢基礎年金) | 日本在住の20歳以上60歳未満の全員 |
💡 会社員は1階(国民年金)+2階(厚生年金)の両方に加入します。自営業者は1階のみです。
老齢基礎年金(国民年金)
老齢基礎年金は原則65歳から受給できる年金です。
- 受給資格期間:保険料納付済期間等が10年以上
- 満額受給:40年(480か月)の保険料を納付した場合
- 2024年度の満額:816,000円/年(月68,000円)
受給開始年齢の変更
- 繰上げ受給:60〜64歳から早期受給(1か月ごとに0.4%減額)
- 繰下げ受給:66〜75歳まで遅らせる(1か月ごとに0.7%増額)
老齢厚生年金
老齢厚生年金は老齢基礎年金に上乗せされる年金で、会社員が受け取れます。
- 受給条件:老齢基礎年金の受給資格を満たし、厚生年金の被保険者期間が1か月以上
- 受給額は報酬(給与)と加入期間によって決まる
加給年金
厚生年金の被保険者期間が20年以上あり、65歳到達時に一定の配偶者や子がいる場合に加算される年金。
❌ 繰上げ受給の減額率:以前は1か月0.5%でしたが、2022年4月以降の繰上げは0.4%に変更されています。
被保険者の種類
| 種別 | 対象者 |
|---|---|
| 第1号被保険者 | 自営業者・フリーランス・学生など(国民年金のみ) |
| 第2号被保険者 | 会社員・公務員(厚生年金を通じて国民年金にも加入) |
| 第3号被保険者 | 第2号の被扶養配偶者(保険料の個人負担なし) |
試験対策まとめ
✅ 2階建て構造(1階=国民年金・2階=厚生年金)と、3種類の被保険者区分が最重要です。
- 1階:全員加入の国民年金(老齢基礎年金)
- 2階:会社員・公務員の厚生年金(老齢厚生年金)
- 受給資格期間:10年以上
- 繰上げ:0.4%減、繰下げ:0.7%増(1か月あたり)
繰上げ・繰下げ受給と計算方法
老齢基礎年金は65歳が原則ですが、受給開始時期を変更できます。繰上げ受給(60〜64歳)は1か月あたり0.4%減額され、最大24%の減額となります。繰下げ受給(66〜75歳)は1か月あたり0.7%増額され、最大75歳で最大84%の増額になります。
老齢基礎年金の計算式:満額×(保険料納付済月数+保険料免除月数×免除割合)÷480。免除月数は全額免除なら1/2、4分の3免除なら5/8として換算します。
💡 FP3級頻出:繰上げは「早くもらう分だけ生涯額が少なくなる」ことを理解しましょう。健康状態や家族状況を考慮した総合判断が必要です。
🎯 FP3級 試験対策まとめ
公的年金分野の試験対策として最重要ポイントを整理します。国民年金の保険料は月額16,980円(2024年度)で定額。厚生年金保険料は標準報酬月額×18.3%を労使折半。第1号・第2号・第3号被保険者の区分と、それぞれの保険料納付義務の違いは必ず覚えましょう。
老齢基礎年金の受給資格期間は「10年以上」であり、以前の25年から短縮されました(2017年〜)。また、合算対象期間(カラ期間)は受給資格期間に算入されますが年金額の計算には反映されません。学生時代の保険料未納期間と学生納付特例の違いも頻出です。
⚠️ 試験の落とし穴:繰上げ受給は「一度決めると取り消し不可」という点が問われることがあります。また障害年金との関係(繰上げ後は障害基礎年金を請求できない)も重要です。