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漢検 準2級・2級 頻出漢字

陶酔(とうすい)の意味・読み方・覚え方|漢検対策完全ガイド

漢字検定 準2級・2級 対策|まなクエ!学習ガイド

漢検過去問独学準2級難読漢字同音異義語

陶酔とは何か

花子のピアノ発表会。演奏が終わった後、太郎が「すっごい…自分の演奏に陶酔してたね」と言った。花子は「とうすい…陶器(とうき)の陶はわかるけど、酔うってどういうこと?お酒飲んでないよ?」と首をかしげた。「陶」という字がなぜ「うっとりする」という意味に使われるのか——ここを理解すると記憶に定着する。

「陶酔(とうすい)」とは、うっとりと心を奪われ、酔ったような気持ちになることだ。音楽・芸術・美しい景色などに心が引き込まれ、我を忘れるほど夢中になる状態を指す。日常では「自己陶酔(じことうすい)」という形でも使われる。

読み方:とうすい(陶=トウ、酔=スイ)

品詞:名詞・サ変動詞(「陶酔する」「陶酔した表情」「陶酔感」のように使う)

詳細解説

「陶(とう)」の2つの意味

「陶(トウ)」という字には2つの意味がある。ひとつは「陶器(とうき)・陶芸(とうげい)」のように「土を焼いてつくる器」の意味。もうひとつは「楽しむ・うっとりする」という意味だ。後者は「陶然(とうぜん)」という言葉にも残っており、「うっとりと心地よい状態」を指す。漢検では「陶」を「楽しむ・うっとり」の意味で使った熟語として「陶酔」が頻出だ。

「酔(すい)」の音読みと訓読み

「酔」の音読みは「スイ」。「陶酔」「酔狂(すいきょう)」「麻酔(ますい)」「心酔(しんすい)」などで使われる。訓読みは「よ(う)」(酔う)。「酔う」の訓読みと「酔」の音読みを区別することが漢検での頻出ポイントで、「陶酔」は音読み「スイ」を使う。「とうよい」と読んでしまうのは訓読みを混入させたミスだ。

「陶酔」の使い分け

読み意味・ニュアンス
陶酔とうすいうっとりと心を奪われる(芸術・音楽など)
自己陶酔じことうすい自分自身に酔いしれる・ナルシシズム
心酔しんすい人物・思想に深く傾倒する
酔狂すいきょう普通ではない奇妙な言動(軽い非難)
麻酔ますい痛みを感じないようにする薬・医療処置

「自己陶酔」は漢検頻出語

「自己陶酔」という四字熟語に近い表現は漢検準2級・2級の語彙問題でよく出てくる。「自分のことを好きすぎて我を忘れる」という文脈で使われるため、「自己陶酔」を「陶酔」と一緒に覚えると効率がよい。

試験のキモ

「とうよい」と読み間違える理由

「酔(よ)う」という訓読みを知っている受験生ほど「とうよい」と読んでしまいやすい。「酔」は熟語では必ず音読み「スイ」を使う。「陶酔・心酔・麻酔・酔狂」はすべて「スイ」だ。「酔(よ)う」は単独の動詞のときだけ訓読みを使う——このルールを押さえると読み問題で迷わない。

漢検 過去問での出題パターン

難易度・合格率への影響

「陶酔」は準2級・2級の読み問題で繰り返し出題されるため、読みを確実に押さえるだけで得点に直結する語だ。書き取りとしては「陶」の字を正確に書けるかも問われる。漢検独学スケジュールでは準2級の読み対策フェーズで必ず取り上げておきたい。

覚え方

陶酔=「陶器を見て酔うような、うっとり感」。焼き物の美しさに心が奪われ、自分を忘れるほど酔いしれる——それが陶酔だ。「陶(うっとり)+酔(よいしれる)」で意味と字を同時に覚える。

「陶」の書き方で覚えるコツ

「陶」は左側が「阝(こざとへん・おかの意)」、右側が「匋(とう)」。「陶芸・陶器・陶然・陶酔」はすべて「陶(トウ)」で統一されているため、「陶=トウ」と一度覚えればすべての熟語で使いまわせる。

「酔」の音と訓で覚えるコツ

「酔う(よう)→訓読み・動詞単独」「陶酔・麻酔・酔狂→音読み・スイ」という使い分けをメモに書いておく。「スイ(酔)」は「お酒(酉=とりへん、お酒の容器)」が右側にある字なので、「お酒で酔う→スイ」とイメージすると記憶に残りやすい。

対策

独学での学習ステップ

  1. 読みを先に固める:「陶=トウ」「酔=スイ(訓:よう)」を声に出して確認
  2. 「スイ」グループをまとめて覚える:「陶酔・心酔・麻酔・酔狂」の4語を1セットで練習
  3. 「自己陶酔」も一緒に覚える:「自己陶酔」という文脈でよく問われるため、意味とセットで定着させる
  4. 書き取り練習:「陶」の字を「阝+匋」と分解して5回書く
  5. 漢検 過去問で確認:「陶酔」が出た回の読み問題で実際に答えてみる

勉強方法のポイント

「陶酔」は難しい字ではないが、「とうよい」という読み間違いは漢検では即失点になる。合格率・難易度を考えると、音読み「スイ」をしっかり覚えてしまえば読み問題で必ず得点できる語だ。四字熟語・対義語の学習と並行して、「陶酔・心酔・麻酔・酔狂」の4語をまとめて覚えると効率よく準2級・2級の語彙を増やせる。

関連語読み漢検での出題区分
陶酔とうすい準2級・2級 読み・書き取り
心酔しんすい2級 読み
麻酔ますい準2級・2級 読み
酔狂すいきょう2級 読み
陶芸とうげい3級〜準2級 読み・書き取り

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