第二種電気工事士 学習ページ
配線図の図記号
配線図の問題は50問のうち20問あり、図記号を読めることがすべての前提です。過去9回では、図記号の名前や添える文字を問う問題だけで1回あたり5問ほど出ています。記号はまず外形(円か四角か)、次に中の線や文字、最後に添えた文字の順に読みます。
照明器具の基本形
照明器具は、円を基本にして中の線や文字で種類を見分けます。一般用照明(白熱灯・HID灯(水銀灯など、放電で強く光るランプ))は円が基本で、蛍光灯は細長い四角の中央に円を重ねた形です。シーリング(天井直付)は円の中にCL、ダウンライト(埋込器具)はDL、シャンデリヤはCHを入れます。ペンダントは円の中に横線を1本引いた形です(塗りつぶさない)。
引掛シーリングは照明器具を取り付けるための器具で、丸形は円の中に向かい合う2本の弧、角形は四角の中に同じ弧を入れます。照明器具そのものと、器具を取り付ける引掛シーリングを混同しないことが大切です。円の中が文字・横線・弧のどれかを見ます。
| 記号 | 名前 | 見分けるところ |
|---|---|---|
| 白熱灯(一般用照明) | 円だけ | |
| 白熱灯(壁付) | 円の壁側を弦で切った浅い弓形が黒(半分ではない) | |
| 蛍光灯 | 細長い四角の中央に円 | |
| 蛍光灯(壁付) | 細長い長方形(白抜き)の中央に円、円の下半分(壁側)だけ黒 | |
| 屋外灯 | 二重丸の外と内のあいだを斜め4か所の短い線で区切る(浮き輪の形) | |
| ペンダント | 円に横一本線 | |
| シーリング(天井直付) | 円にCL | |
| ダウンライト(埋込器具) | 円にDL | |
| シャンデリヤ | 円にCH | |
| 引掛シーリング(角) | 四角に( ) | |
| 引掛シーリング(丸) | 円に( ) | |
| 誘導灯 | 円の上下が黒い扇形(×の形) ※下の「誘導灯(蛍光灯形)」も同じ記号 | |
| 誘導灯(蛍光灯形) | 細長い四角の中央に、円の上下が黒い扇形(×の形)。上の「誘導灯」と同じ記号(円だけの形と、四角つきの形がある) | |
| 非常用照明 | 黒い丸 | |
| 水銀灯 | 円+右下にH | |
| ナトリウム灯 | 円+右下にN | |
| メタルハライド灯 | 円+右下にM | |
| 照明器具(形状表示・角形) | 四角の中に円 | |
| 蛍光灯(形状表示・細長い長方形) | 細長い長方形(円なし) |
円の中を見る:CL=天井直付、DL=埋込、CH=シャンデリヤ、横線1本=ペンダント、向かい合う弧=引掛シーリング
コンセントは基本形と傍記をセットで見る
コンセントは、円に平行な短い線2本を入れた形が基本です。天井付は白い円に縦の2本線、壁付は壁側の半分を黒く塗り、2本線を横にします。床面に付けるものは円の下に黒い三角を付けます。種類は基本形の近くに付く文字で読み分けます。
E=接地極付(接地極=大地につなぐための極。アースとも言う)、ET=接地端子付、EET=接地極付接地端子付、EL=漏電遮断器付、LK=抜け止め形、T=引掛形、WP=防雨形です。数字の2は2口、20Aや250Vは定格(その器具を安全に使える電圧・電流の決まった値)です(何も書いていなければ15A・125V)。同じ基本形でも傍記が違えば別の器具なので、円の形を見た後に文字を確認します。
| 記号 | 名前 | 見分けるところ |
|---|---|---|
| コンセント(壁付) | 壁側を弦で切った弓形が黒い円に平行な2本線 | |
| コンセント(天井付) | 白い円に平行な2本線 | |
| 床面コンセント | 円の下に黒い三角 | |
| コンセント 接地極付 | 右下にE | |
| コンセント 接地端子付 | 右下にET | |
| コンセント 接地極付接地端子付 | 右下にEET | |
| コンセント 抜け止め形 | 右下にLK | |
| コンセント 引掛形 | 右下にT | |
| コンセント 防雨形 | 右下にWP | |
| コンセント 漏電遮断器付 | 右下にEL | |
| コンセント 2口 | 右下に2 | |
| コンセント 20A | 右下に20A | |
| コンセント 20A 250V 接地極付 | 右下に20A 250V E | |
| コンセント 三相200V用(3P 250V 接地極付) | 右下に3P 30A 250V と E | |
| 接地端子 | 円の中に接地の記号(縦線は円の上端から) | |
| コンセント 防雨形・2口接地極付・抜け止め形 | 傍記を重ねてWP/2E/LK |
Eは接地極、ETは接地端子、EETは両方。LK=抜け止め、T=引掛、WP=防雨。数字の2は2口
点滅器と調光器の見分け方
点滅器(スイッチ)の一般形は黒丸、ワイドハンドル形は黒いひし形で表します。黒丸に斜めの矢印が重なれば調光器です。つまり、丸かひし形かで一般形とワイド形を、矢印の有無で点滅器と調光器を分けます。
傍記は、3が3路、4が4路、2Pが2極、Pがプルスイッチ、Hが位置表示灯内蔵、Lが確認表示灯内蔵、Aが自動点滅器、Rがリモコンスイッチ、Tがタイマ付、Dが遅延スイッチ、RASが熱線式自動スイッチです。HとLを取り違えないようにします。白丸はパイロットランプです。
| 記号 | 名前 | 見分けるところ |
|---|---|---|
| 単極スイッチ | 黒丸だけ | |
| 3路スイッチ | 黒丸+右下に3 | |
| 4路スイッチ | 黒丸+右下に4 | |
| 2極スイッチ | 黒丸+右下に2P | |
| 確認表示灯内蔵スイッチ | 黒丸+右下にL | |
| 位置表示灯内蔵スイッチ | 黒丸+右下にH | |
| プルスイッチ | 黒丸+右下にP | |
| 自動点滅器 | 黒丸+右下にA | |
| リモコンスイッチ | 黒丸+右下にR | |
| タイマ付スイッチ | 黒丸+右下にT | |
| 遅延スイッチ | 黒丸+右下にD | |
| 熱線式自動スイッチ | 黒丸+右下にRAS | |
| 防雨形スイッチ | 黒丸+右下にWP | |
| パイロットランプ | 小さい白丸 | |
| 調光器 | 黒丸を斜めの矢が貫く ※下の「調光器(ワイド形)」も同じ記号 | |
| 調光器(ワイド形) | 黒いひし形を斜めの矢が貫く。上の「調光器」と同じ記号(黒丸の形と、ひし形のワイド形がある。2026年上期の配線図はワイド形) | |
| ワイドハンドル形スイッチ | 黒いひし形 | |
| 押しボタン | 四角の中に黒丸 | |
| 電磁開閉器用押しボタン | 二重の丸(中が黒)+B | |
| リモコンリレー | 黒い三角 ※下の「リモコンリレー(複数集合)」も同じ記号 | |
| リモコンリレー(複数集合) | 四角の中に黒い三角を並べる(三角の数=リレーの数)。上の「リモコンリレー」と同じ記号(三角1個と、複数をまとめた形がある) | |
| リモコンセレクタスイッチ | 円に* | |
| リモコントランス | 円にT+右下にR | |
| 押しボタン(壁付) | 四角の中に黒丸、四角の内側の壁側に黒い帯 |
黒丸=一般形、黒いひし形=ワイド形。斜め矢印が付けば調光器。H=位置表示、L=確認表示、A=自動点滅器
盤・計器・接続用ボックス
盤や計器も外形と中の文字で見分けます。配線用遮断器は四角の中にB、漏電遮断器は四角の中にE(過負荷保護付はBE)、開閉器はSです。電力量計は円の中にWhで、四角の中にWhを書いたものは箱入り(フード付)です。分電盤は長方形を斜めに半分黒く塗った形です。
接続用では、VVF用ジョイントボックス(VVF=住宅の配線でいちばん多く使う、平たいケーブル)は円の中を何本もの平行な斜線で塗った形、ジョイントボックスはただの四角、プルボックスは四角の中に×を入れた形です。似た名称を文章だけで選ばず、まず円か四角か、次に内部の線や文字を見ます。
| 記号 | 名前 | 見分けるところ |
|---|---|---|
| 電力量計 | 円にWh | |
| 電力量計(箱入り) | 四角にWh | |
| 分電盤 | 長方形を斜めに半分黒く | |
| 配電盤 | 長方形に×(白) | |
| 制御盤 | 長方形に左右から黒い三角(鼓形) | |
| 配線用遮断器 | 四角にB | |
| 漏電遮断器 | 四角にE | |
| 漏電遮断器(過負荷保護付) | 四角にBE | |
| 配線用遮断器(電動機保護兼用) | 四角にB+右下にM ※下の「仕切り形」も同じ記号 | |
| 配線用遮断器(電動機保護兼用・仕切り形) | 四角を縦線で2つに仕切り、Bを書く。上の「配線用遮断器(電動機保護兼用)」と同じ記号(モータブレーカ。「B+右下にM」と、この形の両方がある) | |
| 開閉器 | 四角にS | |
| 電流計付開閉器 | 四角の中の円にS | |
| タイムスイッチ | 四角にTS | |
| 電磁開閉器 | 四角にS(開閉器と同じ形。配線図の位置と注記で区別) | |
| 配線用遮断器(定格の表示つき) | 四角にB、横に100V/2P/20A | |
| 漏電遮断器(過負荷保護付・定格の表示つき) | 四角にBE、横に3P/50AF/50A/30mA |
| 記号 | 名前 | 見分けるところ |
|---|---|---|
| VVF用ジョイントボックス | 円の中に斜めの平行線3本(真ん中は中心を通る) | |
| ジョイントボックス | 四角だけ | |
| プルボックス | 四角に× | |
| ライティングダクト | 小さい四角+破線+LD | |
| 接地極 | 横線が下ほど短い | |
| 立上り | 小円から外向きの矢(上の階へ) | |
| 引下げ | 小円から左下へ出る矢(下の階へ) | |
| 素通し | 小円を突き抜け、両端に矢じり |
B=配線用遮断器、E=漏電遮断器、BE=過負荷保護付。VVF用ジョイントボックス=円の中に平行な斜線、プルボックス=四角+×
傍記文字は基本形への足し算
図記号の横や下に付く文字は、基本形に機能を足す傍記表示です。コンセントならE・ET・EET・EL・LK・T・WP、点滅器なら3・4・2P・P・H・L・A・Tを優先して覚えます。
機器では、ルームエアコンの屋外ユニットはO、屋内ユニットはIを傍記します。水銀灯はH、ナトリウム灯はN、メタルハライド灯はMを円の右下に付けます。基本形を先に決め、次に傍記を足すのが読み方の基本です。文字だけを切り離して覚えると、同じ文字(例: H)が別の種類の器具で使われたときに混乱するので注意します。
先に基本形、あとから文字。エアコンはO=屋外、I=屋内。HはスイッチならH=位置表示灯、照明なら水銀灯
配線の線種と管・ケーブルの表示
配線は線の描き方と傍記を組み合わせて読みます。天井隠ぺい配線は実線、床隠ぺい配線は長めの破線、露出配線は細かい点線、地中埋設配線は一点鎖線で表します(一点鎖線は天井ふところ内の配線を区別するときにも使うので、場所と合わせて読みます)。線に付けた斜線の数は電線の本数で、何も書いていない所はVVFケーブルの工事です(問題の注意書きで示されます)。
管やケーブルを指定するときは線のそばの文字も確認し、VEは硬質ポリ塩化ビニル電線管、PFは合成樹脂製可とう電線管、FEPは波付硬質合成樹脂管、Eはねじなし電線管です。2025年下期では「(VE28)とあるのは」と問われ、正解は内径28 mmの硬質ポリ塩化ビニル電線管でした。外径28 mmや、合成樹脂製可とう電線管(PF)との取り違えをねらった選択肢が並びます。工事方法は線だけ、文字だけで決めず、両方を合わせて判定します。
| 記号 | 名前 | 見分けるところ |
|---|---|---|
| 天井隠ぺい配線 | 実線 | |
| 床隠ぺい配線 | 長めの破線 | |
| 露出配線 | 短い破線 | |
| 地中埋設配線 | 一点鎖線(長・点) | |
| 電線3本(IV1.6) | 斜線の数=電線の本数 | |
| 分岐回路の表示(100V回路) | 線の先に矢印と丸囲みの回路記号 | |
| 分岐回路の表示(200V回路) | 丸囲みの回路記号が二重丸 |
実線=天井隠ぺい、長い破線=床隠ぺい、細かい点線=露出、一点鎖線=地中埋設。VE28=内径28 mmの硬質ポリ塩化ビニル電線管
この内容を問題で確かめる
読んだところを、問題で思い出してみましょう。
10問を解く →どこから読むかは第二種電気工事士の勉強の順番(過去の傾向から)にまとめています。このページの数値・基準は、2026年4月1日時点の電気設備技術基準・同解釈・電気工事士法などにもとづきます(2026年10月確認)。