第二種電気工事士 学習ページ

リングスリーブと差込形コネクタ

ボックスの中の接続に使うリングスリーブと差込形コネクタは、過去9回では1回あたり3〜4問出ています。同じ電位(電気の高さ。同じ電位の電線どうしをまとめてつなぐ)でつながる電線を1組にまとめ、組の数と組の中の本数を数えるのが解き方の芯です。

リングスリーブの基本対応

リングスリーブは、接続する電線の太さと本数で「小・中・大」を選び、同時に圧着工具のダイス(圧着工具の、スリーブをつぶす型の部分)を選びます。第二種で中心となるφ1.6mmとφ2.0mmでは、φ1.6mm×2本は小・刻印○、φ1.6mm×3〜4本は小・刻印小、φ1.6mm×5〜6本は中・刻印中、φ1.6mm×7本は大・刻印大です。φ2.0mm×2本は小・刻印小、3〜4本は中・刻印中、5本は大・刻印大です。小スリーブでも刻印が○と小の2通りある点を最優先で区別します。

電線(同じ太さ)スリーブ刻印
1.6mm×2本小○
1.6mm×3〜4本小小
1.6mm×5〜6本中中
1.6mm×7本大大
2.0mm×2本小小
2.0mm×3〜4本中中
2.0mm×5本大大
1.6mmだけを接続するときのリングスリーブ。1.6mmの電線だけを接続するとき、2本は小スリーブで刻印○、3〜4本は小スリーブで刻印小、5〜6本は中スリーブで刻印中、7本は大スリーブで刻印大

φ1.6mm×2本だけは小スリーブ・○。φ1.6mm×3〜4本とφ2.0mm×2本は小スリーブ・小。

太さが混じるときの対応

φ1.6mmとφ2.0mmが混じる接続は、本数だけで決めません。φ2.0mm×1本+φ1.6mm×1〜2本は小・刻印小です。φ2.0mm×1本+φ1.6mm×3〜5本、φ2.0mm×2本+φ1.6mm×1〜3本、φ2.0mm×3本+φ1.6mm×1本は中・刻印中です。さらに、φ2.0mm×1本+φ1.6mm×6本、φ2.0mm×2本+φ1.6mm×4本、φ2.0mm×3本+φ1.6mm×2本、φ2.0mm×4本+φ1.6mm×1本は大・刻印大です。

電線(太さが混じる)スリーブ刻印
2.0mm×1本+1.6mm×1〜2本小小
2.0mm×1本+1.6mm×3〜5本中中
2.0mm×2本+1.6mm×1〜3本中中
2.0mm×3本+1.6mm×1本中中
2.0mm×1本+1.6mm×6本大大
2.0mm×2本+1.6mm×4本大大
2.0mm×3本+1.6mm×2本大大
2.0mm×4本+1.6mm×1本大大

混在ではφ2.0mmの本数を先に確認し、組合せ表に当てはめる。2.0mm1本+1.6mm1〜2本は小・小

差込形コネクタは本数で選ぶ

差込形コネクタは、その接続点で一緒につなぐ電線の本数に合うものを選びます。2本をつなぐなら2本用、3本なら3本用、4本なら4本用という考え方です。ボックスに入るケーブルの本数ではなく、電気的に同じ点へ集まる心線の本数を数えます。例えば、電源の接地側1本、送りの接地側1本、照明へ行く接地側1本を一緒につなぐなら3本用です。ボックス内の全心線をまとめて数えないことが重要です。

差込形コネクタの穴数=その接続点でつなぐ電線本数。

ボックス内の接続を数える手順

ボックス問題は、まず複線図(電線を実際の本数どおり1本ずつ描いた図)にして同じ電位で直接つながる心線を1組ずつ囲むと数えやすくなります。1つの組が1か所の接続です。リングスリーブなら原則として1組につき1個、差込形コネクタも1組につき1個として、その組の電線本数から種類を決めます。電源の非接地側(大地につながっていない側の電線。さわると感電する側)、接地側、スイッチへ送る線、スイッチから戻る線などは、電気的に別なら別の組です。ケーブル1本を接続1か所とは数えません。

先に同じ電位の心線を組分けする。組の数=接続個数、組内の本数=材料の種類。

1つのボックスで数える例

すべてVVF1.6で、ボックスに「電源2心」「送り2心」「照明2心」「片切スイッチ2心」が入る例を考えます。接地側は電源・送り・照明の3本で1組、非接地側は電源・送り・スイッチへの送りの3本で1組、スイッチからの戻りと照明の非接地側の2本で1組です。したがって接続は3か所。リングスリーブなら3本の2組は小・小、2本の1組は小・○です。差込形なら3本用2個と2本用1個になります。

ボックス内の接続の数え方。電源2心・送り2心・照明2心・片切スイッチ2心が入るボックスの例。同じ電位の心線を組にすると、接地側3本・非接地側3本・スイッチの戻りと照明の2本の3組になる。リングスリーブなら小(刻印小)2個と小(刻印○)1個、差込形コネクタなら3本用2個と2本用1個

例では3本・3本・2本の3組。リングは小(刻印小)2個+小(刻印○)1個、差込形は3本用2個+2本用1個。

接続後の絶縁まで区別する

電線の接続は、接続部分で電気抵抗を増加させないようにし、絶縁電線の接続部分には元の絶縁物と同等以上の絶縁効力が必要です。リングスリーブで圧着しただけでは金属部が露出するため、接続後に適切な絶縁処理が必要です。一方、絶縁性能を備えた差込形コネクタで適切に接続した部分は、コネクタ自体で接続と絶縁を行うため、さらにビニルテープを巻くことを前提にしません。リングスリーブと差込形コネクタで絶縁処理を同じに考えないようにします。

リングスリーブで終端接続した部分の絶縁は、ビニルテープなら半幅以上重ねて2回(4層)以上、黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープなら1回(2層)以上、自己融着性絶縁テープなら1回(2層)以上巻いた上に保護テープを1回以上巻きます。自己融着性テープだけでは足りません。なお、技能試験ではこの絶縁処理の作業は省略されます。

リングスリーブは接続後の絶縁処理が必要(ビニルテープは半幅重ねで2回以上、自己融着性は保護テープも)。適切な差込形コネクタはコネクタ自体で絶縁する。

この内容を問題で確かめる

読んだところを、問題で思い出してみましょう。

10問を解く →

どこから読むかは第二種電気工事士の勉強の順番(過去の傾向から)にまとめています。このページの数値・基準は、2026年4月1日時点の電気設備技術基準・同解釈・電気工事士法などにもとづきます(2026年10月確認)。