第二種電気工事士 学習ページ

電線・ケーブルと許容電流

電線・ケーブルと許容電流(電線を熱くしすぎずに流せる最大の電流)は毎回2問ほど出ます。IV線1本の値(27A・35A)とVVFケーブルの値(19A・24A)、コードの値(7A・12A・17A)は別の表です。どの表の数字かを最初に決めるのがこのページの芯です。

IV・HIVは絶縁電線。耐熱温度で区別する

IVは600Vビニル絶縁電線で、屋内配線や盤内配線に使う代表的な絶縁電線です。絶縁体の最高許容温度は60℃です。

HIVは600V二種ビニル絶縁電線で、耐熱ビニルを使い、最高許容温度は75℃です。記号のHは耐熱形を見分ける手掛かりです。

IVとHIVはシース(ケーブルのいちばん外側の覆い)を持つケーブルではなく、1本ずつの絶縁電線として区別します。

IV=60℃、HIV=75℃。Hが付く耐熱形は温度が高い

VVF・VVR・CV・EM-EEFの記号と最高許容温度

VVFはビニル絶縁・ビニルシースの平形、VVRは同じ構成の丸形で、主に600V以下の電力用です。最高許容温度はともに60℃です。

CVは架橋ポリエチレン絶縁(架橋ポリエチレン=熱に強くした、絶縁に使うプラスチック)・ビニルシースで、最高許容温度は90℃です。

EM-EEFはポリエチレン絶縁・耐燃性ポリエチレンシースの平形で、最高許容温度は75℃です。2025年下期はEM-EEFの75℃がそのまま問われています。

記号名前最高許容温度
IV600Vビニル絶縁電線60℃
HIV600V二種ビニル絶縁電線75℃
VVF・VVR600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(平形・丸形)60℃
EM-EEF600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形75℃
CV600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル90℃

VVF・VVR=60℃、EM-EEF=75℃、CV=90℃

IV線の基準値と電流減少係数

600Vビニル絶縁電線を管などに収める計算では、まずIV線1本の基準値を選び、同一管内の本数に応じた電流減少係数を掛けます。単線(1本の銅線でできた電線)は1.6mm=27A、2.0mm=35A。より線(細い線を何本もより合わせた電線)は3.5mm2=37Aです。

係数は、3本以下0.70、4本0.63、5〜6本0.56、7〜15本0.49、16〜40本0.43、41〜60本0.39、61本以上0.34です。

管内の電線1本当たりの許容電流 = 基準の許容電流 × 電流減少係数

直径mmは単線、公称断面積mm2(公称断面積=より線の太さを表す、決められた断面積の数値)はより線を選びます。

IVは先に27A・35Aなどの基準値を選び、本数の係数を掛ける

管内の本数で係数を掛ける

過去問では「太さ+管内本数」から1本当たりの許容電流を求める形が定番です。

許容電流 = IV線1本の値 × 電流減少係数

例題:直径1.6mmの600Vビニル絶縁電線を合成樹脂管(電線を通すプラスチックの管)に5本収める。周囲温度30℃以下のとき、1.6mmは27A、5本は0.56なので、27×0.56=15.12。答えは15A。

例題:3.5mm2のより線を4本なら、37×0.63=23.31。答えは23Aです。

管に入れた電線の許容電流の求め方。直径1.6mmのIV線は1本27A、管に5本入れると電流減少係数0.56で、27×0.56=15.12、答えは15A。3.5mm2のより線は37Aで、4本なら0.63を掛けて23A

本数で係数が変わる。1.6mm・5本は27×0.56→15A、3.5mm2・4本は37×0.63→23A

VVFケーブル3心以下はIV線1本の値と混同しない

VVFなどのVVケーブル3心以下(3心=ケーブルの中に、絶縁した電線が3本入っていること)を選ぶ問題では、この教材で使う30℃基準の表は1.6mm=19A、2.0mm=24Aです。IV線1本の27A・35Aとは別の表です。

VVFケーブルの許容電流 = ケーブル用の表から直接選ぶ

例題:VVFケーブル3心以下、導体2.0mm(導体=電気を通す金属の部分)、周囲温度30℃以下。表から24Aを選びます。35A×係数と計算する問題ではありません。IVの35Aをそのまま選ぶのも誤りです。

IV 1.6mm=27A・2.0mm=35A、VVF 3心以下は1.6mm=19A・2.0mm=24A

コードの許容電流と使える電熱器具

電気器具をつなぐコード(ビニルコード・ゴムコードなど)の許容電流は、周囲温度30℃以下で0.75mm2=7A、1.25mm2=12A、2.0mm2=17Aです。

使える消費電力の上限 = 電圧 × コードの許容電流

例題:断面積0.75mm2のコードに、100Vの電熱器具をつなぐ。100×7=700Wなので、選択肢のうち700W以下で最も大きいものを選びます。電線(IV)の27Aなどとは別の表です。

コードは0.75mm2=7A・1.25mm2=12A・2.0mm2=17A。100V×許容電流で使える電力を出す

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読んだところを、問題で思い出してみましょう。

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どこから読むかは第二種電気工事士の勉強の順番(過去の傾向から)にまとめています。このページの数値・基準は、2026年4月1日時点の電気設備技術基準・同解釈・電気工事士法などにもとづきます(2026年10月確認)。