基本情報技術者 学習ページ|科目A・ユーザーインタフェース
使いやすい画面を設計する
UX/UIデザインでは、利用者が迷わず正確に操作できる画面や情報の見せ方を考えます。入力チェック、コード設計、デザイン原則、評価方法、アクセシビリティの違いを整理します。
入力をその場で確かめる
画面入力では、誤った値を早い段階で見つけるために複数のチェックを使い分けます。ニューメリックチェックは数字だけで構成されているか、フォーマットチェックは日付や郵便番号などが定めた書式か、リミットチェックは値が上限・下限の範囲内かを確認します。
複数項目の関係を見る組合せチェック、登録済みデータなどと突き合わせる照合チェック、合計値と内訳の整合をみるバランスチェックもあります。何を基準に誤りを検出するかでチェック方式を区別することがポイントです。
入力チェックは、値・書式・項目間関係の何を見るかで区別する。
チェック文字を使う
識別番号などの入力誤りを検出する方法にチェックキャラクターがあります。元の数字や文字から一定の規則で検査用の文字を求め、番号の一部として付加します。入力時には同じ規則でもう一度求め、付加されている文字と比較します。
この仕組みは転記ミスなどの検出に役立ちますが、採用する計算規則によって検出できる誤りの種類は異なります。チェックキャラクターは本人確認や暗号化の仕組みではないため、目的を混同しないようにします。
チェックキャラクターは入力誤り検出用の検査文字。
コードの付け方を選ぶ
データを短い記号で識別するコード設計では、利用目的に合う付番方式を選びます。順番コードは001、002のように連続番号を割り当て、件数管理がしやすい方式です。区分コードは分類ごとに範囲を分け、桁別コードは各桁に部署・商品群などの意味を持たせます。
表意コードは名称や特徴を連想できる文字を使う方式です。コードを見て何が分かるかと、追加・変更のしやすさは方式ごとに異なるため、単純な短さだけで決めません。
順番・区分・桁別・表意の違いは、コードに意味を持たせる方法。
四つの原則で整える
情報を分かりやすく配置する代表的な考え方に、近接、整列、反復、対比があります。近接は関連する項目を近くにまとめ、整列は見えない基準線をそろえて関係を読み取りやすくします。反復は色や見出し形式などを繰り返して一貫性を作り、対比は重要度の違いを大きさや太さなどで明確にします。
四つの原則は装飾ではなく、情報の関係や優先度を伝えるために使うと捉えると区別しやすくなります。
近接・整列・反復・対比は情報の関係を見せる原則。
使いやすさを評価する
ヒューリスティック評価は、評価者が既知のユーザビリティ原則や経験則に照らして画面を点検し、問題点を洗い出す方法です。これに対してユーザビリティテストは、想定利用者に実際の操作課題を行ってもらい、行動や所要時間、つまずきなどを観察します。
ユニバーサルデザインは、年齢や能力などの違いにかかわらず利用しやすい設計を目指す考え方です。WebではWCAGがアクセシビリティを考える際の代表的な指針であり、特定の利用者だけでなく多様な利用条件を想定することが重要です。
評価者の点検と利用者の実操作を区別し、多様な利用者にも配慮する。
本番の形で解いてみる
科目Aの形: 四肢択一(表を読む)(このページのために作った問題)
次の入力項目P〜Rで示した誤りを、それぞれ最も直接的に検出するチェックの組合せはどれか。
| 項目 | 入力条件と誤り |
|---|---|
| P | 年齢は0〜120を許可するが、145と入力された |
| Q | 日付はYYYY/MM/DD形式とするが、2026-10-12と入力された |
| R | 性別に「男」、続柄に「長女」と、互いに矛盾する値が入力された |
- P=リミットチェック、Q=フォーマットチェック、R=組合せチェック
- P=フォーマットチェック、Q=リミットチェック、R=照合チェック
- P=バランスチェック、Q=フォーマットチェック、R=組合せチェック
- P=ニューメリックチェック、Q=フォーマットチェック、R=照合チェック
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正解: P=リミットチェック、Q=フォーマットチェック、R=組合せチェック
Pは許容範囲を外れているのでリミットチェック、Qは指定書式と異なるのでフォーマットチェックです。Rは性別と続柄という二つの項目の関係が矛盾していないかを見るので組合せチェックが適します。
まちがえやすい点: 照合チェックは入力値をマスタファイルなどの登録済みデータと突き合わせるもので、項目どうしの矛盾を見る組合せチェックとは区別する。
科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)
商品コードの上2桁を商品分類、次の2桁をメーカー、下3桁を品目番号として、それぞれの桁に意味を持たせる方式はどれか。
- 順番コード
- 区分コード
- 桁別コード
- 表意コード
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正解: 桁別コード
コードの各桁または桁のまとまりに意味を割り当てる方式は桁別コードです。分類ごとに番号の範囲だけを分ける区分コードとは、意味を持つ位置が固定されている点で異なります。
まちがえやすい点: 区分コードは分類ごとに使用する番号範囲を分ける方式で、各桁の意味付けとは異なる。
科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)
ある申込画面の改善前後を評価するため、想定利用者に「商品を選び申込みを完了する」という課題を実際に操作してもらい、完了率と操作中のつまずきを記録した。この評価方法はどれか。
- ヒューリスティック評価
- ユーザビリティテスト
- アクセシビリティ監査
- 認知的ウォークスルー
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正解: ユーザビリティテスト
想定利用者が実際に課題を操作し、その行動や達成状況を観察しているのでユーザビリティテストです。ヒューリスティック評価は評価者が原則や経験則に基づいて点検し、認知的ウォークスルーは評価者が利用者の立場で操作手順をたどって問題を探します。
まちがえやすい点: 利用者の実操作を観察するか、評価者が原則に照らして点検するかを見分ける。
基本情報の学習ページ
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基本情報技術者のページへ →このページの内容は、IPA「基本情報技術者試験 シラバス Ver.9.2」(2026年1月公表)と試験要綱Ver.5.6の範囲にもとづきます(2026年10月確認)。IPAは2027年度春ごろから新しい試験制度に移る予定です。