基本情報技術者 学習ページ|科目A・情報メディア
音声・画像・動画の基礎
マルチメディアでは、音声・静止画・動画をディジタルデータとして扱います。代表的な形式と、ラスタ・ベクタ、可逆・非可逆圧縮、データ量の考え方を確認します。
複数の媒体を扱う
マルチメディアは、文字、音声、静止画、動画など複数の情報表現を組み合わせて扱う考え方です。Webコンテンツでは、リンクによって情報を相互に参照するハイパーメディアの構成が使われます。動画や音声を再生しながら順次受信する方式をストリーミングといいます。コンテナフォーマットは、映像や音声など複数のデータをまとめて扱うための形式です。
複数媒体の扱いとストリーミングを押さえる。
音声をディジタル化
PCMでは、アナログ音声を一定間隔で標本化し、各標本の振幅を量子化して符号化します。非圧縮の音声データ量は、サンプリング周波数×量子化ビット数×チャネル数×時間で求められます。WAVは音声データを格納する形式の一つで、MP3は音声圧縮で使われます。MIDIは演奏情報を扱う方式で、録音した波形そのものを表すPCMとは性質が異なります。
PCMのデータ量は標本数と1標本のビット数で決まる。
静止画の表現
ラスターデータは画素の集まりで画像を表し、写真のような画像に向きます。JPEG、PNG、GIF、BMP、TIFFなどは静止画で用いられる形式です。ベクターデータは、線や図形を座標や属性で表し、拡大しても形状を再計算して描画できます。JPEGは一般に非可逆圧縮、PNGは可逆圧縮で使われます。画像形式ごとに圧縮方式や表現できる内容が異なります。
ラスタとベクタは画像の表し方が異なる。
動画の符号化
動画は連続する画像と音声などを時間に沿って扱います。MPEGは動画や音声の圧縮・符号化に関係する方式群です。H.264やH.265は動画の符号化方式で、H.265はHEVCとも呼ばれます。一方、AVIやQuickTime File Format(MOV)は映像や音声などを格納するコンテナ形式です。符号化方式とコンテナ形式は同じ分類ではないため、名称だけで混同しないようにします。
動画では符号化方式とコンテナ形式を区別する。
圧縮方式を区別
可逆圧縮は、伸長すると元のデータを復元できる方式です。ZIPやPNGで使われる圧縮は可逆圧縮の例です。非可逆圧縮は、データの一部を失う代わりに高い圧縮効果を狙う方式で、JPEGやMP3、動画圧縮などで利用されます。圧縮率という語は表し方が複数あるため、問題では定義を確認して計算します。目的に応じ、復元の完全性とデータ量の削減を使い分けます。
可逆は元に戻せ、非可逆は一部の情報を失う。
本番の形で解いてみる
科目Aの形: 四肢択一(計算)(このページのために作った問題)
モノラル音声を、サンプリング周波数22,050Hz、量子化16ビットで10秒間PCM方式で記録する。圧縮を行わないとき、データ量は何ビットか。
- 7,056,000ビット
- 3,528,000ビット
- 441,000ビット
- 28,224,000ビット
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正解: 3,528,000ビット
1秒当たりのデータ量は22,050×16ビットです。モノラルなのでチャネル数は1、10秒では22,050×16×10=3,528,000ビットになります。441,000は8で割ってバイト数にした値、7,056,000は2チャネルとした値です。
まちがえやすい点: 量子化ビット数をバイト数として扱ったり、モノラルなのに2チャネル分を掛けたりしない。
科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)
静止画データの説明として、最も適切なものはどれか。
- PNGは一般に非可逆圧縮を用い、写真の細部を削減して容量を小さくする。
- ベクターデータは画素を固定配置して表すので、拡大すると画素が目立ちやすい。
- JPEGは一般に可逆圧縮を用い、伸長後は画素値が元と同一になる。
- ラスターデータは画素の集まりで画像を表し、写真のような画像の表現に用いられる。
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正解: ラスターデータは画素の集まりで画像を表し、写真のような画像の表現に用いられる。
ラスターデータは画素の集合として画像を表します。JPEGは一般に非可逆圧縮、PNGは可逆圧縮であり、ベクターデータは図形を座標などで表します。
まちがえやすい点: JPEGとPNGの圧縮方式、ラスタとベクタの表現方法を取り違えない。
科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)
動画に関する用語の対応として、最も適切なものはどれか。
- H.265=AVI、HEVC=静止画形式
- H.265=HEVC、AVI=コンテナ形式
- QuickTime=静止画圧縮方式、H.264=音声符号化方式
- MPEG=音声専用のコンテナ形式、AVI=動画符号化方式
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正解: H.265=HEVC、AVI=コンテナ形式
H.265はHEVCとも呼ばれる動画符号化方式です。AVIやQuickTime File Format(MOV)は映像や音声などを格納するコンテナ形式です。
まちがえやすい点: 動画の符号化方式と、複数データを格納するコンテナ形式を区別する。
基本情報の学習ページ
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