基本情報技術者 学習ページ|科目A・経営戦略マネジメント
経営戦略を組み立てる
経営戦略では、自社と外部環境を分析し、競争の仕方や事業配分を決めます。SWOT、PPM、3C、競争戦略などの目的と使い分けを整理します。
SWOTと3C
SWOT分析は、自社の内部環境と外部環境を四つに整理します。内部環境は強みと弱み、外部環境は機会と脅威です。自社の内部にある要素(技術・人材・ブランドなど)か、市場や競争など外部の環境にある要素かで区別します。
3C分析では、Customer、Competitor、Companyの三つの観点から市場環境を整理します。SWOTは内部と外部を四分類し、3Cは顧客・競合・自社の三者を見るという違いを押さえます。
SWOTは強み・弱み・機会・脅威、3Cは顧客・競合・自社。
PPM
PPMは、複数の事業を市場成長率と相対的市場占有率の二軸で整理し、資源配分を検討する手法です。高成長・高シェアは花形、低成長・高シェアは金のなる木、高成長・低シェアは問題児、低成長・低シェアは負け犬と呼びます。
一般に金のなる木は大きな追加投資を抑えつつ資金を生み出す事業として位置付けられます。問題児は将来性がある一方、シェア拡大のための投資判断が必要になります。
PPMは市場成長率と相対的市場占有率で事業を四分類する。
競争戦略
代表的な競争戦略には、コストリーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略があります。コストリーダーシップは低コスト体質を競争優位につなげ、差別化は品質、機能、ブランドなど独自の価値で選ばれることを目指します。
集中戦略は、特定の顧客層、地域、製品分野など狭い市場に経営資源を絞ります。単に価格を下げることと、低コスト構造を築く戦略は同じではない点に注意します。
低コスト、独自性、対象市場の絞込みが三つの基本的な方向。
コアコンピタンス
コアコンピタンスは、競合他社が容易にまねできず、顧客価値の創出に結び付く企業の中核的な能力です。個別の製品そのものではなく、複数の製品や事業に生かせる技術、ノウハウ、組織能力などに着目します。
自社の強みを単なる一時的な優位ではなく、継続的な競争力の源泉として見極める考え方です。何を作っているかより、何を得意として価値を生み出せるかを見る点が特徴です。
コアコンピタンスは模倣されにくい中核能力。
M&Aと提携
M&Aは、合併や買収によって企業や事業を統合・取得する方法です。規模拡大、新市場への参入、技術や顧客基盤の獲得などを狙います。アライアンスは、企業同士が独立性を保ちながら特定分野で協力する提携です。
アウトソーシングは、業務の一部を外部の専門事業者へ委託する方法です。M&Aでは通常、所有や支配の関係が変わる一方、アライアンスは企業の統合を前提としない点を区別します。
M&Aは統合・取得、アライアンスは提携、アウトソーシングは外部委託。
本番の形で解いてみる
科目Aの形: 四肢択一(表を読む)(このページのために作った問題)
SWOT分析で、次の項目P〜Rを分類した組合せとして、最も適切なものはどれか。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| P | 自社が保有する高い加工技術 |
| Q | 主要顧客市場の需要拡大 |
| R | 競合企業の新規参入 |
- P=強み、Q=機会、R=脅威
- P=強み、Q=機会、R=弱み
- P=機会、Q=機会、R=脅威
- P=強み、Q=強み、R=脅威
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正解: P=強み、Q=機会、R=脅威
自社が保有する技術は内部環境の強み、市場の需要拡大は外部環境の機会、新規参入は競争が強まる可能性がある外部環境の脅威です。
まちがえやすい点: 自社内部の要素と、市場や競合など外部環境の要素を分けて考える。
科目Aの形: 四肢択一(表を読む)(このページのために作った問題)
PPMで、市場成長率と相対的市場占有率が次の状態にある事業Xの分類はどれか。
| 項目 | 事業X |
|---|---|
| 市場成長率 | 高い |
| 相対的市場占有率 | 低い |
- 問題児
- 花形
- 金のなる木
- 負け犬
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正解: 問題児
PPMでは、高成長・低シェアの事業を問題児と分類します。高成長・高シェアは花形、低成長・高シェアは金のなる木、低成長・低シェアは負け犬です。
まちがえやすい点: 成長率と市場占有率のどちらが高いかを入れ替えず、二軸で判定する。
科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)
特定の顧客層に対象を絞り、その市場で優位性を築こうとする競争戦略はどれか。
- 集中戦略
- コストリーダーシップ戦略
- 差別化戦略
- アウトソーシング
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正解: 集中戦略
集中戦略は、特定の顧客層、地域、製品分野など狭い市場に経営資源を集中させる戦略です。コストリーダーシップは低コスト、差別化は独自価値による優位を目指します。
まちがえやすい点: 対象市場を狭く絞ることと、単に低価格にすることを混同しない。
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