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関係データベースのデータ操作

関係データベースでは、表から必要な行や列を取り出したり、複数の表を関連付けたりします。SQLの書き方ではなく、操作によってどのデータが得られるかを理解します。

行を選ぶ選択

関係データベースの表から、条件に合う行だけを取り出す操作を選択といいます。例えば、従業員表から所属が営業部である従業員だけを取り出す操作が該当します。

選択は行を取り出す操作です。日常語の意味に引かれず、データベースでは行に対する操作として覚えます。

選択は条件に合う行を取り出す

列を取り出す射影

表から必要な列だけを取り出す操作を射影といいます。従業員表に従業員番号、氏名、所属コードがあるとき、氏名だけを取り出す操作などが該当します。

選択は行、射影は列という対応を整理しておくと区別しやすくなります。両方を組み合わせて、条件に合う行から特定の列だけを表示することもできます。

射影は必要な列を取り出す

表同士を結び付ける結合

複数の表に共通する項目などを手掛かりに、関連する行を組み合わせて一つの結果として扱う操作を結合といいます。例えば、社員表の部署コードと部署表の部署コードを対応させて、社員名と部署名を一緒に表示できます。

結合は二つ以上の表を関連付ける操作です。一つの表から行を絞り込む選択や、列を取り出す射影とは役割が異なります。

結合は共通項目で複数表を関連付ける

追加と更新を区別する

表に新しい行を加える操作を挿入といいます。既に存在する行の値を書き換える操作が更新であり、例えば新入社員を登録するのは挿入、所属部署を変更するのは更新です。

挿入は新規行を増やし、更新は既存データの値を変えると考えます。結果の表を見て、行数が増えたのか既存値が変わったのかを確認します。

挿入は行の追加、更新は既存値の変更

本番の形で解いてみる

表を読む問題(このページのために作った問題・本番と同じ四肢択一)

次の従業員表から、所属コードがD2である従業員の氏名だけを取り出す。このとき用いるデータ操作の組合せとして最も適切なものはどれか。

従業員番号氏名所属コード
101青木D1
102井上D2
103上田D2
104江口D3
  1. 選択だけ
  2. 射影だけ
  3. 選択と射影
  4. 結合と挿入
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正解: 選択と射影

所属コードがD2の行を選択し、その結果から氏名の列を射影します。行の絞込みと列の取出しの両方が必要です。

まちがえやすい点: 選択だけでは氏名以外の列も残り、射影だけではD2以外の行も残る。

表を読む問題(このページのために作った問題・本番と同じ四肢択一)

商品表には、商品コードP1の商品名がノート、P2がペン、P3がファイルと登録されている。次の売上表と商品表を商品コードで結合し、売上表の数量が3以上の行だけを選択したとき、該当する商品名はどれか。

売上番号商品コード数量
S01P12
S02P25
S03P33
  1. ノートだけ
  2. ペンだけ
  3. ペンとファイル
  4. ノートとファイル
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正解: ペンとファイル

数量が3以上なのはP2とP3なので、商品表と結び付けるとペンとファイルになります。商品コードが表同士を対応付ける項目です。

まちがえやすい点: 売上表の数量で行を選んでから、商品コードで商品名に対応させます。

表を読む問題(このページのために作った問題・本番と同じ四肢択一)

次の顧客表に対して行った操作のうち、操作後に表の行数が4行から5行になるものはどれか。

顧客番号氏名地域
C01石井東
C02大野西
C03加藤東
C04木村北
  1. 地域が東の行を選択した後、結果を顧客表に置き換える
  2. 氏名と地域の列だけを射影し、顧客番号の列を除く
  3. C03の地域を南へ変更する
  4. 新しい顧客C05の行を挿入する
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正解: 新しい顧客C05の行を挿入する

新しい行を挿入すると、行数は4行から5行へ増えます。更新や射影は既存データの値や列を変える操作であり、新しい行は増えません。

まちがえやすい点: 列数が変わる射影と、行数が増える挿入を混同しないようにします。

この内容を問題で確かめる

読んだところを、本番と同じ四肢択一の10問セットで思い出してみましょう。

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このページの内容は、IPA「ITパスポート試験 シラバス Ver.6.5」(2026年1月公表)の範囲にもとづきます(2026年10月確認)。