漢文クイズ 句形・語の意味・返り点を4択で

共通テストの漢文で毎年出る、句形・語の意味・返り点と書き下し文を、返り点・送り仮名つきの短い文で、10問ずつ解いていきます。
4択に答えると、すべての選択肢について「なぜ正解か・なぜ違うか」の理由が見られます。

漢文クイズについて

漢文クイズとは

漢文は、句形(「不」「勿」「使」「豈」「未」のような、決まった読み方と意味をもつ型)を知っているかどうかで、読む速さも解釈の正確さも変わります。このページは、共通テストの漢文でよく使われる句形を、返り点・送り仮名つきの短い文で4択に答えながら身につけるクイズです。

否定・禁止・部分否定、二重否定、使役、受身、疑問、反語、再読文字などの句形に、本番で毎年出る「波線部の語の意味」と「返り点の付け方と書き下し文の組合せ」の形を加えて、10問ずつのセットに分けています。4択に答えると、すべての選択肢について「なぜ正解か・なぜ違うか」の理由が見られるので、まちがえやすい所(「勿」を「ず」と読む、「不必」を「必ず〜ない」と取る、など)を確かめながら進められます。

このページで練習できる問題

漢文の4択問題323問を、15のカテゴリに分けて収録しています(2026年10月時点。順次ふやしています)。問題文の漢文は、本番の本文と同じように返り点と送り仮名をつけて出します。

カテゴリ問題数
句形1 否定・二重否定60問
句形2 使役・受身30問
句形3 疑問・反語20問
句形4 再読文字20問
句形5 比較・限定・累加・抑揚17問
句形6 仮定・願望・詠嘆12問
句形7 その他の句形(以A為B・所・与其・寧A無B)16問
語の意味1 副詞・接続・動詞・名詞20問
語の意味2 副詞・動詞・名詞20問
語の意味3 動詞・形容詞・名詞12問
返り点と書き下し(組合せ)19問
基礎 返り点の読み方8問
語の意味4 2語を問う組合せ10問
読み取り(内容説明)35問
読み取り(資料の読み比べ)24問
合計323問

本番の試験との対応

大学入学共通テストの国語は200点・90分で、漢文は、令和7年度から第5問(45点)、令和6年度までは第4問(50点)です。令和6〜8年度の本試験では、波線部の語の意味(8〜15点)と、返り点の付け方と書き下し文の組合せ(5〜7点)が毎回出ていて、傍線部の解釈や理由の説明、資料や別の文章と読み比べる問いが続きます。令和8年度は、否定が重なる文の説明、「不亦〜乎」の形の解釈、「請」を含む文の解釈も出ました。句形は、これらのどの問いを解くときにも土台になります。

出典: 大学入試センター 令和6〜8年度 本試験『国語』の問題・正解(設問の形・配点)。2026年10月時点の公開情報による。

例題

実際にこのページで出る問題から選びました。答えは「正解と解説」を押すと開きます。画面で解くときは、選択肢の並びと出題の順番が毎回入れ替わります。

例題1(句形1 否定・二重否定)

「人無シレ不ザルレ愛セ二其ノ子ヲ一。」この文の解釈として最も適当なものを選べ。

  1. ア人は誰も、自分の子を愛していない。
  2. イ自分の子を愛していない人も、中にはいる。
  3. ウ人は誰でも、自分の子を愛している。
  4. エ自分の子を愛することのできる人は、いない。
正解と解説

正解: ウ 人は誰でも、自分の子を愛している。

「無不〜」は二重否定で、「〜ないものはない」、つまり例外なく〜する、の意になる。「愛さない人はいない」ので、だれでも子を愛していることになる。

ほかの選択肢ア: 「無」と「不」を、別々の否定として二つとも打ち消しに使っている。否定が二つ重なると打ち消し合うので、「愛していない」にはならない。
イ: 「愛さない人はいない」という文を、「愛さない人もいる」と逆に読んでいる。文頭の「無」は、そういう人が「いない」ことを表す。
エ: 「無」を「できない」と取り違えている。「無」は「ない・いない」という存在の否定で、可能・不可能の意味は含まない。

例題2(句形1 否定・二重否定)

「春ハ未ダズレ至ラ。」の解釈として最も適当なものを選べ。

  1. ア春は、決して来ない。
  2. イ春は、もう来ている。
  3. ウ春は、来ないだろう。
  4. エ春は、まだ来ていない。
正解と解説

正解: エ 春は、まだ来ていない。

「未」は再読文字で、「いまだ〜ず」と読み、まだ〜していない、の意になる。今はそうなっていないが、これから起こる余地があることを表す。

ほかの選択肢ア: 「決して〜ない」は、強い否定の言い方である。「未」は、いまの時点でまだ、という意味なので、将来もずっと来ないとは言っていない。
イ: 「未」には打ち消しの意味があるのに、それを読み落としている。「もう来ている」は、「未」の意味と逆の内容になる。
ウ: 「来ないだろう」は、推量を含む言い方である。「未」は、事実としてまだ起きていないことを述べる字で、推量の意味はない。

例題3(句形1 否定・二重否定)

「彼がいつも来るとは限らない」という意味を表す文として最も適当なものを、次から選べ。

  1. ア彼ハ常ニ不ズレ来タラ。
  2. イ彼ハ未ダズ二嘗テ来タラ一。
  3. ウ彼ハ不ズ二常ニハ来タラ一。
  4. エ彼ハ不ズ二復タ来タラ一。
正解と解説

正解: ウ 彼ハ不ズ二常ニハ来タラ一。

「不常〜」は、「常には〜ず」と読み、いつも〜とは限らない、の部分否定になる。否定の「不」が「常」の前にあるので、「常」だけが打ち消される。

ほかの選択肢ア: 「常不〜」は、「常に〜ず」と読み、いつも〜しない、の全部否定になる。「常」が「不」の前にあるので、来ない状態がずっと続くことを表す。
イ: 「未嘗〜」は、「いまだかつて〜ず」と読み、一度も〜したことがない、の意味である。「限らない」ではなく、経験がまったくない、という全部否定になる。
エ: 「不復〜」は、「また〜ず」と読み、二度と〜しない、の意味である。以前は来たが、これからは来ない、という内容で、「限らない」とは違う。

例題4(句形1 否定・二重否定)

「非ザルレ不ザルニレ愛セ也、不ザルレ能ハレ救フ也。」この文の解釈として最も適当なものを選べ。

  1. ア愛していないのではなく、救うことができないのだ。
  2. イ愛してもいないし、救おうともしない。
  3. ウ愛さずにはいられないが、救うことはしなかった。
  4. エ愛していないので、救うことができない。
正解と解説

正解: ア 愛していないのではなく、救うことができないのだ。

前半の「非不〜」は二重否定で、〜しないのではない、の意になる。つまり愛してはいる。後半の「不能〜」は、〜することができない、の意で、愛してはいるが救えない、という流れになる。

ほかの選択肢イ: 「非不愛」を、「愛さない」と同じ意味に読んでいる。「非」と「不」が重なるので、打ち消し合って、愛している、の意になる。
ウ: 前半を「愛さずにいられない」と読んだのは近いが、後半の「不能救」は「能はず(できない)」で、救わなかった、と意志で選んだ意味にはならない。
エ: 前半を「愛していない」と読んでいる。そのため、後半が理由と結果の関係になっているが、「非不愛」は愛していることを表すので、ここが逆になる。

使い方

各カテゴリの問題を、10問ずつのセットに分けて解きます。セットは8割以上でCLEAR。カテゴリごとのテストと、全問から出す総合テストにも、いつでも挑戦できます。

回答すると、選択肢がそのまま採点結果になり、それぞれの選択肢の下に理由の1文目が出ます。詳しい説明は「詳しい解説を見る」で全文が読めます。選択肢と出題順は毎回入れ替わるので、位置ではなく内容で覚えられます。まちがえた問題は「苦手問題」にたまり、あとで繰り返せます。

こんな人におすすめ

共通テストの漢文で、句形の知識があいまいなまま解いている人、書き下し文を選ぶ問題で迷う人、定期テストの前に句形をまとめて確認したい人におすすめです。学習の記録は、この端末のブラウザの中だけに保存されます。