日商簿記3級 学習ページ|簿記の基本原理

仕訳帳・総勘定元帳と補助簿

取引を記録するときは、まず仕訳を行い、その内容を各勘定へ移します。主要簿と補助簿の役割を分けて考えると、記帳問題を整理しやすくなります。

仕訳帳から元帳へ

仕訳帳は、取引を日付順に仕訳の形で記録する帳簿です。仕訳帳に記録した各金額を、それぞれの勘定へ移すことを転記といいます。

総勘定元帳では、現金や売掛金など勘定科目ごとに取引を集めます。仕訳帳では取引別、総勘定元帳では勘定科目別に記録すると整理します。

借方科目金額貸方科目金額
売掛金80,000売上80,000

仕訳帳は日付順、総勘定元帳は科目別

勘定口座の締切り

資産の勘定で前期から残高を引き継ぐときは、借方に前期繰越を記入します。期末に残った借方残高は、貸方へ次期繰越として記入して左右を一致させます。

次の期には、前期末の次期繰越額を新しい勘定の借方へ前期繰越として記入します。次期繰越は残高を消す取引ではなく、勘定を締め切るための記入です。

残高は次期繰越で締め、翌期へ引き継ぐ

補助簿の役割

補助簿は、総勘定元帳だけでは分かりにくい取引の内訳を詳しく記録する帳簿です。売掛金元帳では得意先別、買掛金元帳では仕入先別に残高を管理します。

商品の仕入れや売上げでは、取引の内容に応じて仕入帳、売上帳、商品有高帳などにも記録します。一つの取引が複数の補助簿に記入されることがある点を押さえます。

補助簿は取引や相手先の内訳を詳しく示す

本番の形で解いてみる

表の問題(本番の第2問・第3問と同じ答え方: 表の空欄に入力)

当社の会計期間は4月1日から翌年3月31日までである。売掛金の前期繰越は120,000円で、当期中に6月8日に商品90,000円を掛けで販売し、8月15日に売掛金70,000円を現金で回収した。11月20日に商品50,000円を掛けで販売し、2月28日に売掛金40,000円が普通預金へ入金された。次の売掛金勘定を完成させなさい。

売掛金に関する資料
日付内容金額
4月1日前期からの売掛金残高120,000
6月8日掛けによる商品販売90,000
8月15日現金による回収70,000
11月20日掛けによる商品販売50,000
2月28日普通預金への入金40,000
売掛金勘定
借方日付借方摘要借方金額貸方日付貸方摘要貸方金額
(ア)前期繰越120,0008月15日現金70,000
6月8日売上(イ)2月28日普通預金40,000
11月20日売上50,000(ウ)(エ)(オ)
3月31日合計260,0003月31日合計(カ)
4月1日(キ)(ク)

表が横に長いときは、左右にスクロールできます。

答えと解説を見る

正解: ア 4月1日 イ 90,000 ウ 3月31日 エ 次期繰越 オ 150,000 カ 260,000 キ 前期繰越 ク 150,000

売掛金勘定
借方日付借方摘要借方金額貸方日付貸方摘要貸方金額
4月1日前期繰越120,0008月15日現金70,000
6月8日売上90,0002月28日普通預金40,000
11月20日売上50,0003月31日次期繰越150,000
3月31日合計260,0003月31日合計260,000
4月1日前期繰越150,000

表が横に長いときは、左右にスクロールできます。

借方の増加額260,000円から貸方の回収額110,000円を差し引くと、期末残高は150,000円です。資産勘定なので次期繰越を貸方に記入し、翌期の借方へ前期繰越します。

まちがえやすい点: 次期繰越を当期の取引による減少と考えない。

知識の問題(このページのために作った問題・四肢択一)

商品40,000円を得意先へ掛けで販売した。この取引について、商品の数量も継続して記録している場合、記入する補助簿の組合せとして最も適切なものはどれか。

  1. 売掛金元帳だけ
  2. 売上帳と売掛金元帳と商品有高帳
  3. 仕入帳と買掛金元帳
  4. 売上帳と買掛金元帳
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正解: 売上帳と売掛金元帳と商品有高帳

掛売上なので売上帳と得意先別の売掛金元帳に記入し、商品の払出しは商品有高帳にも記録します。

まちがえやすい点: 一つの取引を一つの補助簿だけに記入するとは限らない。

この内容を問題で確かめる

読んだところを、仕訳の入力・表の穴埋め・4択の10問セットで思い出してみましょう。

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簿記3級の勉強の順番(どこから読むか) →

このページの内容は、日本商工会議所「商工会議所簿記検定試験 出題区分表」(2022年度適用・2026年度も適用)の3級の範囲にもとづきます(2026年10月確認)。2027年度から出題区分表と配点が変わります。