第二種電気工事士 学習ページ
電動機・照明・太陽光発電
電動機は毎回1問ほど出ます。同期速度=120×周波数÷極数(電動機の中の磁石の極の数)と、スターデルタ始動で始動電流が約1/3になることを例題で押さえます。
三相誘導電動機の回転速度
三相誘導電動機の回転磁界(電動機の中で回る磁石の力)の速さを同期速度といい、電源周波数が高いほど速く、極数が多いほど遅くなります。実際の回転子(電動機の回る部分)は、トルク(回す力)を生じるため同期速度より少し遅く回ります。負荷が増えるとすべり(回転磁界の速さと回転子の速さの差の割合)が増え、回転速度はやや低下します。
同期速度 Ns[min-1] = 120×周波数 f[Hz]÷極数 P
例題:60Hz、10極の三相誘導電動機の同期速度は、120×60÷10=720min-1。
周波数↑で速く、極数↑で遅くなる。実回転速度は同期速度より少し低い
始動電流とじか入れ始動
三相かご形誘導電動機(かご形誘導電動機=しくみが簡単でじょうぶな、いちばん多く使われる電動機)を停止状態から全電圧で始動するじか入れ始動では、始動直後に大きな電流が流れます。試験では、一般用低圧三相かご形誘導電動機の始動電流は全負荷電流の4〜8倍程度として判断します。
始動電流 ≒ 全負荷電流×4〜8
例題:全負荷電流9Aなら、始動電流は9×4〜9×8=36〜72A程度。
じか入れ始動の始動電流は全負荷電流の4〜8倍程度
スターデルタ始動
スターデルタ始動は、デルタ結線で運転する三相かご形誘導電動機を、始動時だけスター結線にして始動電流を抑え、回転が上がったらデルタ結線へ切り替える方法です。スター始動では各相にかかる電圧がデルタ時の1/√3になり、電源から流れ込む始動電流はじか入れ時の約1/3になります。始動トルクも約1/3に小さくなるので、重い負荷を始動するのには向きません。
Y始動電流 ≒ Δじか入れ始動電流÷3
例題:Δじか入れ時72Aなら、Y始動時は72÷3=24A程度。
Yで始動してΔで運転。始動電流も始動トルクもΔじか入れの約1/3
三相誘導電動機を逆回転させる方法
三相誘導電動機の回転方向は、電源3線の相順で決まります。逆回転させるときは、三相の3本すべてをつなぎ替える必要はなく、任意の2本を入れ替えると相順が逆になり、回転方向も逆になります。
3線のうち2線を入替え → 相順反転 → 回転方向反転
例題:R-S-Tの順で正転している電動機でRとSを入れ替え、S-R-Tとすると、答えは逆回転。
逆転は三相3線のうち任意の2線を入れ替える
蛍光ランプ・LED・高輝度放電灯の特徴
蛍光ランプは放電で紫外線を出し、蛍光体で目に見える光にする放電灯です。放電を安定させる安定器(電子安定器を含む)が必要で、スタータ形(点灯管を使って点ける蛍光灯)では点灯管(蛍光灯を点けるときに働く小さな部品。グロー球とも言う)も使います。高周波点灯(インバータ式)は、ちらつきが少なく効率がよいのが特徴です。
LED照明は発光ダイオードを使い、長寿命・高効率(同じ明るさなら消費電力が小さい)・すぐに点灯するのが特徴です。
高輝度放電灯(水銀ランプ・メタルハライドランプ・高圧ナトリウムランプなど)は、少ない灯数で大きな光束(光の量。単位はルーメン)が得られ、高い天井や屋外に使います。点灯してから明るくなるまでと、消灯直後の再点灯に時間がかかるものがあります。
見分けるところは、点灯管や安定器の有無、ランプの形(直管・環形・電球形)、器具やランプの形式表示です。
蛍光灯=安定器が要る放電灯、LED=長寿命・高効率・すぐ点灯、HID=大光束だが明るくなるまで時間がかかる
太陽光発電設備のパワーコンディショナ
系統連系型(電力会社の配電線とつないで使う方式)の太陽光発電設備では、太陽電池が作る直流を、そのまま家庭の交流回路へは接続しません。パワーコンディショナで直流を交流へ変換し、電圧・周波数を系統に合わせて連系し、異常時には連系を停止する保護も行います。見分けるところは「太陽光」「PCS」などの表示と、太陽電池側の直流入力・系統側の交流出力端子です。
発電した電気は、分電盤の中で通常とは逆向き(負荷側から電源側)に流れることがあるため、逆接続可能型の漏電遮断器(漏電を見つけると自動で電気を切る装置)を使います。遮断器は「逆接続可能」などの表示を確認します。
太陽光の直流を系統用交流に変えるのがパワーコンディショナ
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6問を解く →どこから読むかは第二種電気工事士の勉強の順番(過去の傾向から)にまとめています。このページの数値・基準は、2026年4月1日時点の電気設備技術基準・同解釈・電気工事士法などにもとづきます(2026年10月確認)。