基本情報技術者 学習ページ|科目A・ネットワーク

ネットワークサービス

ネットワーク応用では、メールやWebのプロトコルから、閉域網、光回線、モバイル通信まで幅広いサービスを扱います。用途と通信の役割を対応付けて整理します。

メールの送受信

電子メールでは、SMTPをメール送信やメールサーバ間の転送に用います。受信側では、POP3がメールを端末へ取り込む利用に向き、IMAP4はメールをサーバ上で管理しながら複数端末から参照する利用に向きます。

MIMEは、電子メールで文字以外の画像や音声、添付ファイルなどを扱えるように、データ形式などを表現する仕組みです。送信はSMTP、受信方式はPOP3とIMAP4、内容形式の拡張はMIMEと役割で分けます。

SMTPは送信、POP3・IMAP4は受信、MIMEは内容形式を拡張する。

Web通信とcookie

HTTPは、WebブラウザとWebサーバの間で要求と応答をやり取りするためのプロトコルです。HTTPSではHTTPの通信をTLSで保護し、通信内容の暗号化や相手確認などに利用します。

cookieは、Webサーバがブラウザ側に保存させ、後の要求で送信させる小さな情報です。ログイン状態の管理や利用者ごとの設定保持などに使われます。cookieそのものが通信路を暗号化するわけではないため、HTTPSとは役割が異なります。

HTTPSは通信を保護し、cookieは状態や設定の保持に使う。

VPNで安全に接続

VPNは、共有網などの上に論理的に分離した通信経路を作り、拠点間や端末から社内ネットワークへ接続するために利用されます。インターネット上で暗号化したトンネルを作る方式もあれば、通信事業者の閉域網を使って拠点間を接続するサービスもあります。

後者にはIP VPNのようなサービスがあり、インターネットを経由するVPNとは提供形態が異なります(閉域網を使うため、利用者側での暗号化を前提としない場合もあります)。VPNは物理的な専用線そのものではなく、論理的に分離された通信経路を利用すると理解します。

VPNは共有設備上に論理的に分離した通信経路を構成する。

回線サービスを選ぶ

専用線は、特定の地点間を専用の通信回線として利用するサービスで、安定した通信品質が求められる拠点間接続などに使われます。広域Ethernetは、通信事業者のネットワークを利用して離れた拠点をEthernetのように接続するサービスです。

FTTHは、光ファイバを利用者宅や建物まで引き込むアクセス回線です。専用線は地点間の専用回線、広域Ethernetは複数拠点を結ぶ閉域サービス、FTTHは光によるアクセス回線と整理します。

専用線・広域Ethernet・FTTHは提供範囲と用途が異なる。

モバイル通信を知る

LTEは携帯電話網で高速データ通信を実現する技術で、5G(第5世代移動通信システム)は高速・大容量、低遅延、多数端末接続などを重視した移動通信方式です。MVNOは、他社の無線通信設備を借りて移動通信サービスを提供する事業者を指します。

eSIMは端末に組み込まれたSIM機能へ契約情報を書き込んで利用する方式です。キャリアアグリゲーションは複数の周波数帯域を束ねて通信容量や速度の向上を図ります。

LTE・5G・MVNO・eSIM・帯域集約の役割を区別する。

本番の形で解いてみる

科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)

スマートフォンとPCの両方から同じメールボックスを利用し、既読状態やフォルダ分けをメールサーバ上で共通管理したい。この用途に最も適した受信プロトコルはどれか。

  1. SMTP
  2. POP3
  3. IMAP4
  4. MIME
答えと解説を見る

正解: IMAP4

IMAP4はメールをサーバ上で管理しながら参照するため、複数端末で既読状態やフォルダを共有しやすい方式です。POP3は端末へ取り込んで利用する形に向きます。

まちがえやすい点: SMTPは送信、MIMEはメール本文や添付データの形式を拡張する仕組み。

科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)

Webサイトで、利用者ごとの表示設定を次回のアクセスでも利用できるよう、ブラウザ側に小さな情報を保存させたい。この目的に使う仕組みはどれか。

  1. cookie
  2. HTTPS
  3. ブラウザのキャッシュ
  4. リファラ
答えと解説を見る

正解: cookie

ブラウザ側に小さな情報を保存させ、後のアクセス時にサーバへ送る仕組みがcookieです。HTTPSは通信路の保護、ブラウザのキャッシュは取得したページや画像を再利用するための保存、リファラは直前に見ていたページの情報です。

まちがえやすい点: 状態保持の仕組みと、通信内容を暗号化する仕組みを混同しない。

科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)

モバイル通信で、異なる複数の周波数帯域をまとめて一つの通信として利用し、通信速度や容量の向上を図る技術はどれか。

  1. キャリアアグリゲーション
  2. MIMO
  3. ハンドオーバー
  4. テザリング
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正解: キャリアアグリゲーション

複数の周波数帯域を束ねて利用する技術がキャリアアグリゲーションです。MIMOは複数のアンテナで同時に送受信する技術、ハンドオーバーは移動中に通信する基地局を切り替える仕組み、テザリングはスマートフォンを経由して他の機器をネットワークに接続する機能です。

まちがえやすい点: MIMOも高速化の技術だが、束ねるのは周波数帯域ではなくアンテナ。

基本情報の学習ページ

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このページの内容は、IPA「基本情報技術者試験 シラバス Ver.9.2」(2026年1月公表)と試験要綱Ver.5.6の範囲にもとづきます(2026年10月確認)。IPAは2027年度春ごろから新しい試験制度に移る予定です。