基本情報技術者 学習ページ|科目A・システム企画
要求を整理し要件にする
要求分析では利用者や業務のニーズを把握し、課題と要求を明らかにします。要件定義では、その内容を実現可能で合意できる形に具体化し、関係者で確認します。
要求分析の目的
要求分析では、利用者や関係者が何を必要としているかを把握し、現状の課題と実現したいことを整理します。ユーザーニーズ調査や現状分析を行い、課題を定義して、要求を明確な形にまとめます。最初からシステムの機能だけを考えるのではなく、なぜ必要なのか、どの業務上の問題を解決するのかを確認することが重要です。解決手段を先に決めず、ニーズと課題を整理することが出発点です。
要求分析はニーズ・現状・課題を整理する段階。
ニーズを調べる
ユーザーニーズを調べる方法には、アンケートやインタビューがあります。インタビューには、質問内容や順序をあらかじめ定める構造化、主要な質問を用意しつつ回答に応じて掘り下げる半構造化、対話の流れを重視して柔軟に聞く非構造化があります。対象者や知りたい内容に応じて方法を選びます。方法の名前ではなく、質問の決め方と自由度の違いで区別すると整理しやすくなります。
調査目的に応じてアンケートや面接方法を選ぶ。
要求を仕様にまとめる
要求分析で得た内容は、関係者が確認できるように要求仕様書などへ整理します。要求には、利用者が望むこと、現状の課題、業務上必要な条件などが含まれます。要求仕様書などに整理した内容を踏まえて、要件定義で業務要件・機能要件・非機能要件などを具体化します。曖昧な表現や関係者ごとの解釈の違いが残ると、要件定義で食い違いが生じやすくなります。そのため、誰のどの要求かを明確にし、重複や矛盾がないかを確認します。要求を記録し、関係者が確認できる形にすることが大切です。
要求は曖昧さや矛盾を減らして文書化する。
要件をモデル化する
要件定義では、要求を実現するために必要な内容を具体化します。業務や情報の流れを表すDFD、条件と処理の組合せを整理する決定表、対象をさまざまな図で表すUMLなどを使って要件を整理できます。また、DOAはデータを中心に情報システムを捉えるアプローチです。手法や表現方法は目的に応じて使い分けることが重要です。
要件はDFD・決定表・UMLなどで整理できる。
合意と承認を得る
定義した要件は、ステークホルダの間で確認し、合意と承認を得ます。その際、要件が実現可能か、業務上妥当か、情報システム戦略と整合しているかなどを検証します。意見が異なる場合には、ファシリテーションによって論点を整理し、関係者の対話や合意形成を支援することがあります。要件は作成者だけで確定せず、関係者の確認と承認まで行うことが要点です。
要件は実現性・妥当性・整合性を確認して合意する。
本番の形で解いてみる
科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)
主要な質問項目をあらかじめ用意しつつ、回答内容に応じて追加質問を行い、詳しく聞き取るインタビューはどれか。
- アンケート
- 非構造化インタビュー
- 半構造化インタビュー
- 構造化インタビュー
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正解: 半構造化インタビュー
半構造化インタビューは、主要な質問を用意しながら、回答に応じて質問を追加して掘り下げる方法です。構造化は質問内容や順序をあらかじめ定め、非構造化はより自由な対話を重視します。
まちがえやすい点: 質問を一部決めつつ柔軟に掘り下げる点が、構造化と非構造化の中間に当たる。
科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)
複数の条件の組合せと、それぞれの組合せで実行する処理を整理したい。要件定義で用いる表現方法として、最も適切なものはどれか。
- DFD
- 決定表
- UML
- 要求仕様書
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正解: 決定表
決定表は、条件の組合せと、そのときに行う処理を表形式で整理するのに適します。DFDはデータの流れ、UMLは対象をさまざまな図で表す方法です。
まちがえやすい点: 条件と処理の対応を整理する目的では、データの流れを表すDFDと区別する。
科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)
要件を定義した後に、利害関係者の間で行う確認として、最も適切なものはどれか。
- 実現可能性は運用開始後に確認することとして、先に要件を確定する
- 要求を出した人数が最も多い案を採用し、その案を要件として確定する
- 実現可能性、妥当性、情報システム戦略との整合性を検証し、合意と承認を得る
- 要件を作成した担当者が内容を確認して確定し、関係者へは確定後に通知する
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正解: 実現可能性、妥当性、情報システム戦略との整合性を検証し、合意と承認を得る
定義した要件は、実現可能性、妥当性、情報システム戦略との整合性などを検証します。その上でステークホルダ間の合意と承認を得ます。
まちがえやすい点: 要件は多数決や作成者だけの判断で確定せず、関係者で検証し合意する。
基本情報の学習ページ
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