FP3級 学習ページ|CH03 金融資産運用

外貨建て商品

TTS・TTBと為替手数料

外貨建て商品では、円と外貨を交換するときの為替レートを区別します。金融機関が顧客に外貨を売るとき、つまり円から外貨に換えるときはTTS、金融機関が顧客から外貨を買うとき、つまり外貨から円に換えるときはTTBを使います。TTMは基準となる仲値です。

一般にTTSとTTBには差があり、この差が外貨交換のコストに影響します。覚えるときは、TTSのSを「金融機関が外貨をSell」、TTBのBを「金融機関が外貨をBuy」と考えると整理しやすくなります。

外貨預金の円換算とTTS・TTB。例題: 1万ドルを1年定期(年利2%)に預けた。預入時のTTSは151円、満期時のTTBは149円。円での受取額と利回りは?(税金は考えない) 図: 1,510,000円をTTS151円で10,000ドルに換え、1年で10,200ドルになり、TTB149円で円に戻すと1,519,800円。式: (1,519,800−1,510,000)÷1,510,000×100≒0.65%(外貨では2%)。TTSとTTBの差で、円で見た利回りは2%より低くなる。こう聞かれたら: 円を外貨に換えるときはTTS、外貨を円に換えるときはTTB、満期時に円高なら円の受取額が減る、為替予約なしの為替差益は雑所得。

円→外貨はTTS、外貨→円はTTB

為替リスクと円換算の損益

外貨預金などは外貨ベースでは利息が付いていても、円に戻すときの為替レートによって円ベースの成果が変わります。外貨を保有した後に円安・外貨高になると円換算額は増える方向、円高・外貨安になると円換算額は減る方向に働きます。

したがって、為替予約をしていない外貨定期預金では、満期時が預入時より円高になれば、他の条件が同じなら円換算の利回りは低くなります。外貨預金のほか、外貨建MMFや外貨建投資信託などにも為替変動の影響があります。

外貨建MMFは、外貨建ての短期公社債などを中心に運用する投資信託です。外貨預金とは異なる商品で、為替変動による影響も受けます。

外貨保有後は、円安なら追い風、円高なら向かい風

本番の形で解いてみる

4択の確認問題

外貨預金に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

  1. 外貨預金は預金保険制度の対象外であるため、金融機関が破綻した場合は保護されない。
  2. 円高になると、外貨預金の円換算した元本は増加する。
  3. 外貨預金の利子は、国内の利子と同様に利子所得として20.315%の税率で源泉分離課税される。
  4. 外貨預金の為替差益は、雑所得として総合課税の対象となる。
答えと解説を見る

正解: 円高になると、外貨預金の円換算した元本は増加する。

円高(例:1ドル150円→120円)になると外貨の円換算価値は下がり、外貨預金の円換算元本は減少する。外貨預金は預金保険制度の対象外。外貨預金の利子は20.315%源泉分離課税。為替差益は雑所得として確定申告が必要。

この内容を問題で確かめる

読んだところを、問題で思い出してみましょう。

4問を解く →

どこから読むかはFP3の勉強の順番(過去の傾向から)にまとめています。試験に出る数字は勉強の順番のページの一覧にまとめています。このページの数字・制度は、2026年4月1日時点の法令などにもとづきます(2026年10月確認)。