ITパスポート 学習ページ|ストラテジ系・システム戦略
システム活用の促進と評価
情報システムは導入しただけでは価値が決まりません。利用者が適切に使える状態を整え、導入後の効果や満足度を評価し、必要に応じて改善や刷新を行います。
デジタル技術を使いこなす
業務や課題解決のために、コンピュータ、アプリケーション、データなどのデジタル技術を理解して適切に活用する能力をデジタルリテラシーといいます。単に機器を操作できるだけでなく、目的に合わせて情報やツールを選び活用することが含まれます。
デジタルリテラシーはデジタル技術を業務や課題解決に活用する能力です。特定の製品の操作方法だけを指す言葉ではありません。
デジタルリテラシーは技術を適切に活用する力
利用を広げる普及啓発
情報システムを効果的に活用するには、利用方法や目的を周知し、利用者への教育や支援を行うことが大切です。研修や説明会などによって活用方法を広める活動が普及啓発に当たります。
利用者の参加意欲を高めるため、ゲームの考え方や要素をゲーム以外の活動に取り入れるゲーミフィケーションを用いることもあります。また、利用環境や知識などの違いによってデジタル技術を活用できる人とできない人に生じる格差をデジタルディバイドといいます。
教育や支援でシステム活用を広げる
費用と効果を比べる
情報システムの導入や継続利用を評価するときは、導入費や運用費などの費用だけでなく、それによって得られる効果を確認します。費用対効果分析では、投じた費用と得られる便益を比較して投資の妥当性を検討します。
効果には、売上増加や費用削減のように金額で把握しやすいものだけでなく、作業時間の短縮やサービス品質の向上などもあります。費用が最も小さい案が常に最も有利とは限らない点に注意します。
投資は費用だけでなく得られる効果も評価する
利用者の評価を確かめる
システムが利用者の業務に役立っているかを確認する方法として、利用者満足度調査があります。操作性、応答速度、機能の使いやすさなどを利用者に確認し、改善点を探します。
アクセス数や処理件数などの利用状況だけでは、利用者が満足しているかまでは分かりません。定量的な利用実績と利用者の評価を組み合わせて検証することで実態を把握しやすくなります。
利用実績と満足度の両面から評価する
古い仕組みを見直す
長期間使われてきたシステムの中には、技術や業務の変化に対応しにくくなり、保守費用の増加や変更の難しさが問題になるものがあります。このような状態になったシステムはレガシーシステムとして刷新の対象を検討します。
システムは導入後も保守や改修を続けながら利用され、やがて更新や廃棄の時期を迎えます。古いという理由だけで刷新するのではなく、安全性、効率性、維持費用などを評価して判断することが重要です。
レガシー化は安全性・効率性・維持費で評価する
本番の形で解いてみる
基本の問題(このページのために作った問題・本番と同じ四肢択一)
業務の課題を解決するために、PCやクラウドサービス、業務アプリケーションなどのデジタル技術の特徴を理解し、目的に合わせて選んで活用できる能力を表す用語として最も適切なものはどれか。
- デジタルリテラシー
- メディアリテラシー
- 情報モラル
- データリテラシー
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正解: デジタルリテラシー
デジタル技術やツールの特徴を理解し、目的に応じて選んで活用する能力はデジタルリテラシーです。データリテラシーはデータを読み取り分析する力、メディアリテラシーは情報の発信元や意図を読み解く力に重点があります。
まちがえやすい点: ツール全般を選んで使いこなす力か、データ分析やメディアの読み解きに絞った力かで見分けます。
基本の問題(このページのために作った問題・本番と同じ四肢択一)
新しい社内システムの利用を広げるため、操作研修に得点や達成バッジを取り入れ、利用者が楽しみながら学べるようにした。この取組みに用いられている考え方はどれか。
- ゲーミフィケーション
- シリアスゲーム
- eラーニング
- マイクロラーニング
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正解: ゲーミフィケーション
ゲーミフィケーションは、得点やバッジなどゲームで用いられる仕組みを、ゲーム以外の活動に取り入れる考え方です。シリアスゲームは学習などの目的をもつゲームそのものを利用します。
まちがえやすい点: ゲーム要素を既存の活動へ加えるのか、学習用ゲームそのものを使うのかを区別します。
基本の問題(このページのために作った問題・本番と同じ四肢択一)
長年利用している基幹システムについて、保守費用が増え、新しい業務への対応にも時間がかかるようになった。刷新を検討するときの考え方として最も適切なものはどれか。
- 稼働年数だけを基準にし、一定年数を超えたシステムは刷新する
- 保守費用だけを比較し、最も費用が安い方式へ刷新する
- 維持費用、安全性、業務への適合性などを評価して刷新の必要性を判断する
- 新技術を利用できるかだけを比較し、利用できなければ刷新する
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正解: 維持費用、安全性、業務への適合性などを評価して刷新の必要性を判断する
システム刷新は、維持費用、安全性、業務への適合性、変更への対応力などを総合的に評価して判断します。年数や費用など一つの指標だけで決めるものではありません。
まちがえやすい点: 古さや費用だけではなく、複数の観点から現行システムの課題を評価します。
この内容を問題で確かめる
読んだところを、本番と同じ四肢択一の10問セットで思い出してみましょう。
ITパスポートの問題を解く →このページの内容は、IPA「ITパスポート試験 シラバス Ver.6.5」(2026年1月公表)の範囲にもとづきます(2026年10月確認)。