ITパスポート 学習ページ|テクノロジ系・コンピュータシステム
ファイル管理とバックアップ
ファイルを整理して安全に利用するには、ディレクトリ構造やアクセス権を理解する必要があります。障害や誤操作に備えるバックアップの考え方も確認します。
ファイルを階層で管理する
ファイルシステムでは、ファイルやディレクトリを階層構造で管理します。階層の最上位をルートディレクトリ、現在作業の基準としている場所をカレントディレクトリと呼びます。
ルートから目的のファイルまでを示すのが絶対パスです。一方、カレントディレクトリを基準にした指定を相対パスといいます。
ファイル名の末尾に付く拡張子は、ファイルの種類を識別する手掛かりになります。拡張子の変更だけでファイルの実体の形式が変換されるわけではないことに注意します。
絶対パスはルート、相対パスは現在位置基準
共有と保存領域の管理
複数の利用者でファイルを共有するときは、誰がどの操作を行えるかを管理します。代表的な権限には、読取り、書込みなどがあります。
必要な利用者に必要な権限だけを与えることが基本です。全員に広い権限を与えると、誤変更や情報漏えいの危険が高まります。
記憶装置の空き領域が細かく分散し、ファイルが離れた場所に分かれて保存される状態をフラグメンテーションといいます。
共有では利用者ごとの権限管理が重要
バックアップを使い分ける
バックアップは、障害や誤削除などでデータを失った場合に備えて、復元用のコピーを保存することです。バックアップは取得するだけでなく、復元できることを確認することも重要です。
フルバックアップは対象データ全体を保存します。差分バックアップは直前のフルバックアップ以降に変更されたデータを保存し、増分バックアップは直前のバックアップ以降に変更されたデータを保存します。
差分と増分では基準となる時点が異なるため、復元に必要なバックアップの組合せも異なります。
差分はフル以降、増分は直前以降の変更
本番の形で解いてみる
基本の問題(このページのために作った問題・本番と同じ四肢択一)
カレントディレクトリを基準としてファイルの場所を指定する方法はどれか。
- 絶対パス
- 相対パス
- ルートパス
- UNCパス
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正解: 相対パス
相対パスは、現在の作業位置であるカレントディレクトリを基準にファイルやディレクトリの位置を指定する。絶対パスはルートなどの起点から位置を指定する。
まちがえやすい点: 相対パスは現在位置を基準にし、絶対パスは固定された起点から指定する。
基本の問題(このページのために作った問題・本番と同じ四肢択一)
日曜日にフルバックアップを取得し、月曜日から毎日差分バックアップを取得している。木曜日の業務終了後に障害が発生したとき、木曜日終了時点まで復元するために必要な組合せとして最も適切なものはどれか。
- 日曜日のフルと木曜日の差分
- 日曜日のフルと月曜日から木曜日までの全ての差分
- 日曜日のフルと水曜日と木曜日の差分
- 月曜日から木曜日までの全ての差分
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正解: 日曜日のフルと木曜日の差分
差分バックアップには、直前のフルバックアップ以降に変更された内容が累積して保存される。そのため日曜日のフルと木曜日の差分があれば、木曜日終了時点まで復元できる。
まちがえやすい点: 差分は最新1世代をフルと組み合わせ、増分は各世代を順に使う。
基本の問題(このページのために作った問題・本番と同じ四肢択一)
ファイル共有におけるアクセス権設定の考え方として、最も適切なものはどれか。
- 所属する部署の全員に、閲覧と変更の両方を一律に許可する
- 利用者の業務に必要な範囲で権限を与える
- 利用頻度が高い利用者には、業務内容にかかわらず管理権限を与える
- 一度付与した権限は、担当業務が変わってもそのまま維持する
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正解: 利用者の業務に必要な範囲で権限を与える
アクセス権は、利用者の業務に必要な操作だけを許可する考え方が適切である。必要以上の変更権限や管理権限を与えると、誤操作や不正利用のリスクが高まる。
まちがえやすい点: 共有対象であることと、変更や管理まで許可することは別に考える。
この内容を問題で確かめる
読んだところを、本番と同じ四肢択一の10問セットで思い出してみましょう。
ITパスポートの問題を解く →このページの内容は、IPA「ITパスポート試験 シラバス Ver.6.5」(2026年1月公表)の範囲にもとづきます(2026年10月確認)。